■アイスランド国民に無料配布
Auroracoin(オーロラコイン)は、ライトコインのクローンですが、その配布方法が非常に特殊で、
全コイン量の50%をアイスランドの全国民に配布するコインとして注目を浴びました。一見、国主導と思われがちですが、実際の開発者は個人です。
それに対して中央銀行や政治家は批判的な態度をとっています。
にも関わらず受け取らなかった国民もいるため、余ったコインの一部は破棄され、
残りは開発用として保管されることになりました。
■最大発行数が少ない
仕様としてはライトコインと同じですが、ライトコインよりも最大発行数が少なく1コインあたりの価値が大きくなります。最大の特徴は非常に高い事前マイニング率であり、その分は「Airdrop(エアドロップ)」と呼ばれる方法で、アイスランド全国民を対象に約1年かけて配布が行われました。
具体的なエアドロップの方法としては主に二つあり、一つはFacebookを通じて配布所にアクセスさせて配る方法と、SMSを通じてコインを配る方法があります。
いずれの方法もアイスランドの国民IDが識別に利用されており、二重に受け取ることができないことになっています。
最初の配布期間で受け取られなかったコインをさらに次の4ヶ月の期間で全国民に配布、またその間に余ったコインを次の4ヶ月で全国民に配布、
というように3段階で1年間にわたって全国民に配布されました。
それでも受け取られなかったコインは半分は破棄され、残りの半分は開発に回されました。
■経済効果が急上昇
アイスランドの向こう見ずで若い投資家たちは経済を破綻させ、リーマンショック以前にはバンカーの無謀ぶりの象徴となったが、
この行為が小国のアイスランドを国際金融の大舞台にのしあげたのも事実です。オーロラコインはその象徴ともいえるでしょう。
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