友人の肌を見て、私が再生医療クリニックの待合室にいる理由

正直、「再生医療」なんて言葉、半年前まで他人事だった。
きっかけは去年の秋、大学時代の友人と久しぶりに会ったときのこと。彼女の肌がやけに透明感があって、毛穴も目立たない。「何かした?」って聞いたら、「ヒト幹細胞の治療受けてるんだ」ってさらっと言われて。当時の私は「幹細胞って、なんかiPS細胞とかそういうやつ?」くらいの認識しかなくて、美容に使えるなんて知らなかった。
で、気になって調べ始めたんだけど、これが思ってたよりずっと奥が深い。ヒト幹細胞っていうのは、簡単に言えば「いろんな細胞に変化できる、体の中の万能選手」みたいなもの。それを培養して得られる成分を肌に届けることで、細胞レベルでの働きかけが期待できるらしい。化粧品でどうにかするっていうより、肌そのものが持ってる力を引き出す感じ、とでも言うのかな。
実は私、20代の頃にレーザー治療で失敗したことがあって。安さにつられて行った某クリニックで、照射レベルを間違えられたのか、頬に薄い色素沈着が残っちゃったんだよね。それ以来、美容医療には少し慎重になってた。だけど今回は違う気がした。友人の肌を見たときの、あの自然な感じ。作り物っぽさが全然なくて、むしろ「昔からこうだったっけ?」って錯覚するような仕上がりだったから。
クリニックの待合室って、独特の緊張感があるよね。
真っ白な壁、微かに漂う消毒液の匂い、ページをめくる音だけが響く静けさ。初めてカウンセリングに行った日の朝、鏡の前で「本当に行くのか私」って何度も自問自答した。でも結局、扉を開けた。先生の説明は意外と分かりやすくて、「肌の再生力をサポートする」っていう表現が何度も出てきた。ターンオーバーが乱れた肌、紫外線ダメージの蓄積、加齢による弾力の低下。そういう「時間が刻んだもの」に対して、細胞レベルでアプローチできるのがヒト幹細胞の特徴なんだって。
治療自体は思ったより痛くなかった。注射って聞いてビビってたんだけど、表面麻酔のおかげでチクッとする程度。施術後、顔が少し火照る感じがあって、「これ、ちゃんと効いてるのかな」って半信半疑だったけど、2週間くらい経ったある朝、洗顔しながら「あれ?」って思った瞬間があった。肌を触ったときの感触が、なんというか、もっちりしてる。鏡をよく見ると、ほうれい線の影が薄くなってる気がする。気のせいかもしれないけど、でも確かに何かが変わってた。
ちなみに私が通ってるのは「リジェネラボクリニック」っていう、駅から徒歩5分くらいのところ。
再生医療って、正直まだ「万人に効く魔法」ではないと思う。体質によって反応が違うし、即効性を求める人には向かないかもしれない。私だって、まだ治療を始めて3ヶ月しか経ってない。でも少なくとも、「自分の細胞が持ってる力を信じてみる」っていう感覚は、今までの美容法とは違う何かがある。表面を塗り固めるんじゃなくて、内側から湧き上がってくるような変化。
結局のところ、完璧な肌なんて存在しないし、年齢を重ねること自体は止められない。でも「どう重ねるか」は選べるのかもしれない。再生医療が全ての答えだとは思わないけど、選択肢のひとつとして知っておくのは悪くないんじゃないかな。
友人にまた会う約束をしてる。今度は私の肌を見て、何て言われるだろう。
組織名:合同会社ニクール / 役職名:代表社員 / 執筆者名:蘭義隆