Last-Modified: 2020/03/27

幹細胞治療は視力の悩みを解決することができるのか？

年齢を稼げる様になるにつれ衰えが最も見えやすいのが「目」です。

加齢に伴い目に対する病気の発症が増えていき、よく知られているのが「黄斑変性」という目の病気です。

この目の病気は、角膜の中心の後ろ側の組織が薄くなっていき、最終的には崩壊してしまうという病気です。

もし、この組織がなくなってしまうと、支えていた視細胞も委縮してしまい目の前にあるものがはっきりと識別できなくなってしまうのです。

人の顔や車の運転、物の判断など目から入ってくる情報がすべて遮断されてしまうのです。

今までは、視力の低下の速度を遅らせることはできていたが、回復に対する対処はなかったのです。

研究者たちは幹細胞に目をつけ、治療の術を調べ始めました。

研究者たちの研究

研究者たちは幹細胞を使い、機能が低下している組織を再生させ、視力を回復させる可能性を吟味してきました。

最近になり、臨床試験の結果、幹細胞由来の網膜色素細胞を目に注射するのは安全だということが分かりました。

これは大きな一歩だったのかもしれないが、治療に対する効果はいま一つだったそうです。

南カリフォルニア大学の研究チームがそれを成し遂げたのです。

支持構造合成した結果、胚性幹細胞由来の網膜色素細胞を本来の組織とそっくりのひとつの安定した膜にすることに成功したのです。

この、合成膜を医師の手により患者の網膜に埋め込んだとこ、新たな細胞として定着し、損傷した組織の休眠状態の獅子細胞を活性化させたのです。

その後4人の患者全員の視力低下が止まったことが確認されたのです。

それどころか、患者のうちの69歳の女性患者には視力回復が見られたのです。

手術前の彼女の視力は、視力検査で7つの文字しか読めなかったのです。

しかし、手術後に24次も読めるようになったのでした。

いかがだったでしょうか？

ここまでメリットのようなことばかりを書いてきましたが、この幹細胞治療にはまだまだ課題も残されています。

例えば、分化した治療細胞が分化前の状態に戻ることが挙げられます。場合によってはこれが腫瘍形成に至る恐れもあります。

このような懸念をすべて解決する必要があるのかもしれません。

すべての施術が安全に行われることは完全に保証はありません。

世界の様々なチームが臨床検査などの課題に取り組んでいます。

世界から失明や視力低下が消えると期待される一方、様々な難題も残されていることを忘れてはいけません。

※参考：WIRED