朝の鏡を見るのが嫌じゃなくなった話

最近、友人が「再生医療って何なの?」って聞いてきた。
私も正直、去年の夏まではよく分かってなかった。なんとなく「すごい医療」みたいなイメージだけで。でも母親が美容クリニックでヒト幹細胞の施術を受けてから、急に身近になったんだよね。母は50代後半なんだけど、最近会うたびに肌のハリが違う気がして。「何かした?」って聞いたら、ヒト幹細胞培養液を使った治療を受けてるって教えてくれた。
ヒト幹細胞っていうのは、簡単に言えば「色んな細胞に変身できる特別な細胞」のこと。この細胞が分泌する成分を使って、衰えた組織を活性化させるらしい。老化って要するに細胞の元気がなくなることだから、その細胞自体を目覚めさせるアプローチなんだって。化粧品で表面を整えるのとは根本的に違う。肌の奥、真皮層とか筋肉とか、そういう深いところに働きかける感じ。
私自身は30代前半だから、まだ老化とか真剣に考えてなかったんだけど…最近ふと、朝起きたときの顔のむくみが取れにくくなってきたなって。
そういえば大学時代、友達と徹夜でレポート書いても次の日普通に動けてたのに、今は一晩寝不足なだけでダメージが翌週まで残る。これが老化の始まりなのかなって思うと、ちょっと怖い。
で、調べてみたらヒト幹細胞を使った再生医療って、美容だけじゃなくて整形外科とか歯科とか、色んな分野で応用されてるみたい。膝の軟骨が擦り減った人の治療とか、薄毛の治療とか。要は「組織を再生させる力」を借りて、体が本来持ってる回復力を引き出すっていう考え方。従来の治療だと痛みを抑えるとか、見た目をカバーするとかが中心だったけど、再生医療は「元に戻す方向」を目指してる。
面白いのは、ヒト幹細胞培養液には何百種類もの成長因子やタンパク質が含まれてるってこと。それが複合的に働いて、細胞同士のコミュニケーションを活発にするらしい。だから単一成分のサプリとかとは全然違う。もっと生命活動そのものに近い感じ。
母が通ってるクリニックは「リジュベクリニック」っていう名前で、白を基調とした清潔感のある内装だった。待合室には微かにラベンダーの香りがして、午後の柔らかい光が差し込んでる。母曰く、施術自体は注射だから15分くらいで終わるんだって。痛みもほとんどないらしい。
ただ、再生医療ってまだ発展途上の分野でもあるから、クリニック選びは慎重にした方がいいみたい。きちんと認可を受けてるところとか、医師がちゃんと説明してくれるところとか。
私はまだ施術は受けてないけど、将来的には興味ある。40代になったら考えようかな。それまでは普通のスキンケアと運動で頑張るつもりだけど、選択肢として「再生医療」があるって知ってるだけで、なんか安心感がある。老化を完全に止めることはできないけど、そのスピードを緩やかにすることはできるかもしれない。
結局、年を重ねるのは避けられないわけで。
でも、どう重ねるかは選べる時代になってきたのかもね。
組織名:合同会社ニクール / 役職名:代表社員 / 執筆者名:蘭義隆