母の首のシワを見て、ふと検索してしまった夜の話

ヒト幹細胞

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最近、母の首を見て「あれ?」って思った。

深夜2時くらいだったかな。実家に泊まった日の朝方、キッチンで水を飲んでいた母の横顔を見たとき、首の横ジワがくっきり入っていて。別に今まで気にしたこともなかったんだけど、その瞬間なぜか「これ、止められないのかな」って思ってしまって、そのままスマホでいろいろ調べ始めた。そこで初めて知ったのが、ヒト幹細胞を使った再生医療の話だった。

幹細胞って聞くと、なんかすごくハイテクで、研究室の中だけの話みたいに思ってたんだけど、実際にはもう美容クリニックとか整形外科で普通に使われてるらしい。要するに、自分の体の中にある「まだ何にでもなれる細胞」を取り出して、それを培養して増やして、老化が進んでる部分に戻してあげる、みたいな仕組み。聞いた瞬間、「え、そんなことできるの?」ってちょっと興奮した。

ちなみに私、去年まで「幹細胞=iPS細胞」だと思ってた。全然違うらしい。iPS細胞は人工的に作るやつで、幹細胞は元々体の中にあるもの。恥ずかしながら友人との飲み会で得意げに語って、めちゃくちゃ訂正されたことがある。あのときのビールの苦さは忘れられない…だけど。

で、調べていくうちに面白いなと思ったのが、この技術って「老化を止める」っていうより、「体が自分で修復する力をブーストする」っていう発想なんだよね。肌にしても関節にしても、本来は自分で再生しようとしてる。ただ年齢とともにその力が落ちてくるから、外から「元気な細胞」を補充してあげることで、もう一回頑張れるようにする。なんかこう、応援してる感じがして、すごく自然な気がした。

実際、クリニックの症例写真とか見ると、ほうれい線が薄くなってたり、首の皮膚がふっくらしてたりする。もちろん個人差はあるんだろうけど、光の当たり方とか角度とかじゃなくて、明らかに「質感」が変わってる感じがする。あと驚いたのが、顔だけじゃなくて膝とか肩とかにも使えるってこと。関節の軟骨が減ってる人に幹細胞を注射して、痛みが和らいだ例もあるらしい。美容だけじゃなくて、生活の質そのものに関わってくる話なんだなって思った。

ただ正直、「怖さ」もある。自分の細胞とはいえ、それを一度取り出して、また戻すっていうのは、やっぱり医療行為だから。ちゃんとしたところで、ちゃんとした医師がやらないと意味がないし、むしろリスクもあるんだろうなと。ネットで検索すると、いろんなクリニックが出てくるけど、「どこを信じたらいいの?」っていう不安は正直ある。でもそれって、どんな医療でも同じか。

結局、母にはまだ何も話してない。「あんた何見てたの?」って聞かれたけど、「いや、なんでもない」って誤魔化した。でも次に実家に帰ったとき、もしかしたら軽く話してみるかもしれない。「こういうのあるらしいよ」って。

別に今すぐどうこうする話じゃないんだけど、知っておくだけでも違う気がする。老いていくのは自然なことだけど、それに対して何か選択肢があるって知ってるだけで、ちょっと気持ちが楽になる。そんな感じ。

組織名:合同会社ニクール / 役職名:代表社員 / 執筆者名:蘭義隆