膝を壊したあの選手が、半年で戻ってきた理由

知り合いのバスケ選手が、去年の秋に膝をやった。
半月板損傷で、普通なら長期離脱コース。本人も「今シーズンは諦めた」って言ってたんだけど、年明けには試合に出てた。しかもパフォーマンス落ちてない。何があったのか聞いたら、「幹細胞治療を受けた」って。正直、最初はよくわからなかった。幹細胞って、なんかすごそうな響きだけど、実際どういう仕組みなのかピンとこなくて。
ヒト幹細胞を使った再生医療っていうのは、簡単に言えば自分の細胞の力を使って組織を修復する方法らしい。従来の治療って、痛みを抑えたり炎症を鎮めたりするのが中心で、傷ついた部分そのものを再生させるわけじゃない。でも幹細胞は違う。損傷した組織に働きかけて、細胞レベルで回復を促すんだって。だから、ただ痛みが消えるだけじゃなくて、動きそのものが戻ってくる感覚があるらしい。
あの選手、実は数年前にも同じ膝を痛めてて、そのときは保存療法でなんとかしのいだ。リハビリを何ヶ月もやって、復帰はしたけど完全には戻らなかった。違和感が残ったまま、だましだまし続けてたって言ってた。今回は「もう手術しかないかも」って覚悟してたらしいんだけど、チームドクターに幹細胞治療を勧められて試してみたそうだ。
ちなみに、僕も昔アキレス腱を伸ばしたことがあって、そのときは湿布と安静で乗り切った。完全に関係ない話だけど、あのときの整形外科の待合室、やたら暖房が効いてて汗だくになったのを思い出す。
スポーツ選手にとって、怪我からの復帰スピードって本当に重要で。特にプロの世界だと、離脱期間が長引けば契約に響くし、体力も筋力も落ちる。従来の方法だと、どうしても時間がかかる。幹細胞治療が注目されてるのは、その回復プロセスを加速させる可能性があるからなんだよね。実際、海外のトップアスリートでも取り入れてる人が増えてる。サッカー選手とか、野球選手とか。名前は出せないけど、有名どころも結構やってるみたい。
治療自体は、専門のクリニックで受けることになる。自分の脂肪や骨髄から幹細胞を採取して、それを培養してから患部に投与する流れ。採取って聞くと痛そうだけど、局所麻酔でやるから思ったより負担は少ないらしい。投与後は安静期間があって、そのあとリハビリを組み合わせていく。ただ寝てれば治るわけじゃなくて、ちゃんと体を動かして機能を取り戻していくプロセスは必要。
その選手が言ってたのは、「痛みが引くのが早かった」ってこと。普通なら炎症が落ち着くまで数週間かかるところ、幹細胞を入れたあとは数日で楽になったって。もちろん個人差はあるだろうけど、組織の修復が早まるから、結果的に痛みも早く消えるんだと思う。
再生医療って、まだ発展途中の分野ではあるけど、スポーツ医療の現場ではもう実用段階に入ってる。特に関節や靭帯、腱みたいな部位には効果が期待できるケースが多い。手術を避けたい人、長期離脱を避けたい人にとっては、選択肢として知っておく価値はある。
あの選手、今もバリバリやってる。膝の調子も良いみたいで、「もっと早く知りたかった」って笑ってた。
まあ、全員に効くかどうかはわからないけど。
組織名:合同会社ニクール / 役職名:代表社員 / 執筆者名:蘭義隆