膝が痛いって言ってたあの選手が、半年後には普通に走ってた話

最近よく耳にするようになった「幹細胞治療」って、正直なんのことかよくわからなかった。
友人が整形外科で働いてるんだけど、去年の秋ごろだったかな、飲みながら「最近スポーツ選手の患者さんが増えてきてさ」って話してたのを思い出す。彼女が言うには、プロのアスリートだけじゃなくて、社会人リーグでバスケやってる人とか、趣味でトライアスロンに出てる人とか、そういう「本気で体を使ってる人たち」が幹細胞治療を受けに来るらしい。理由は単純で、手術で長期離脱するよりも早く競技に戻れる可能性があるから。従来の治療だと、靭帯損傷で半年以上かかるケースでも、幹細胞を使うことで回復期間が短縮されることがあるって聞いて、へえ、と思った。
幹細胞っていうのは、簡単に言えば「まだ何にでもなれる細胞」のこと。自分の体から採取した幹細胞を、傷ついた部分に注入すると、そこで必要な組織に変化して修復を助けてくれる。SFみたいな話だけど、実際にもう臨床で使われてる技術なんだよね。
で、ここからが面白いんだけど。
私の知り合いに、30代半ばで草野球チームのエースをやってる人がいて。彼、肩を壊して投げられなくなったことがあったんだけど、幹細胞治療を受けたら数ヶ月後には復帰してた。「魔法みたいだった」って本人は言ってたけど、実際には週に何回かリハビリにも通ってたし、食事管理もしてたし、地道な努力の積み重ねがあったのは確か。ただ、従来の方法だけだったら、もっと時間がかかってたか、最悪そのまま引退してたかもしれない。
ちなみに私、一時期「ヒアルロン酸」と「幹細胞」を混同してた時期があって。美容クリニックの広告を見るたびに「あれ、これって膝の治療にも使えるやつ?」とか思ってたんだけど、全然違うものだった。恥ずかしい。
幹細胞治療の何がすごいって、体の外から何かを補うんじゃなくて、自分の体がもともと持ってる「治す力」を引き出すってところ。だから拒絶反応のリスクも少ないし、長期的に見ても安全性が高いとされてる。もちろん、まだ発展途上の分野だから、すべての症状に効くわけじゃないし、効果に個人差もある。でも、選択肢として持っておくのは悪くないと思う。
特にスポーツ選手にとっては、「引退」と「復帰」の間に立たされたとき、この技術があるかないかで人生が変わる。実際、海外のプロサッカー選手やバスケ選手が幹細胞治療を受けて復帰した例もいくつか報告されてる。日本でも、少しずつだけど広がってきてる印象。
朝のニュース番組で、元オリンピック選手が「もし自分の現役時代にこの治療法があったら」って語ってるのを見たことがある。その人の表情が、ちょっと複雑そうで印象に残ってる。
結局のところ、幹細胞治療が万能薬ってわけじゃない。でも、諦めかけてた人にとっては、もう一度挑戦できるチャンスになるかもしれない。それって、けっこう大きいことだと思うんだよね。
まあ、私自身はスポーツとは無縁の生活してるんだけど。
組織名:合同会社ニクール / 役職名:代表社員 / 執筆者名:蘭義隆