肌が変わった朝、鏡の前で思ったこと

ヒト幹細胞

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去年の秋口、洗面所の鏡を見て「あれ?」って思った。

ヒト幹細胞っていう言葉を初めて聞いたのは、美容クリニックの待合室だった。隣に座ってた女性が雑誌をめくりながら「これ気になるんだよね」ってスマホで検索してて、その画面がちらっと見えたんだよね。そのとき私は全然違う施術の相談で来てたから、正直「幹細胞? なんか難しそう」くらいにしか思ってなかったんだけど。

人間の体って、実は自分で自分を修復する力を持ってる。擦り傷が勝手に治るのも、筋肉痛が数日で消えるのも、全部その力のおかげ。ヒト幹細胞を使った再生医療っていうのは、その「治す力」を肌に対してもっと積極的に働かせようっていう発想なんだって。細胞レベルで働きかけるから、表面だけ整えるんじゃなくて、肌そのものが元気になっていく感じ。最初に説明されたとき、「え、そんなSFみたいな話が現実にあるの?」って半信半疑だったけど、調べれば調べるほど理にかなってる気がしてきた。

ちなみに私、昔「セルリバイタ」っていう化粧品に30万円くらい使ったことがあるんだけど、あれは本当に何も変わらなくて。今思えば、あのときのお金で美容皮膚科に通ってればよかったなって後悔してる…だけど。

再生医療の面白いところは、即効性じゃなくて持続性にある。塗った瞬間にピンとするとか、注射して翌日ツヤツヤとか、そういう「わかりやすい変化」を求める人には向いてないかもしれない。でも、数週間経ってふと鏡を見たときに「あれ、なんか毛穴目立たなくなってない?」とか「ファンデの乗り方が違う」とか、そういう静かな変化を感じられる人には刺さると思う。私の場合は、朝起きたときの肌のハリが明らかに違ってきて、メイク前の保湿時間が短くなったのが一番の実感だった。

夏の終わりの湿気が残る朝、いつもより早く目が覚めて、カーテンの隙間から差し込む光が妙に眩しかった日。その日初めて「あ、これ効いてるかも」って思った。肌を触ったときの感触が、なんていうか、厚みが違うっていうか。

医療としてのヒト幹細胞は、美容だけじゃなくて整形外科とか他の分野でも注目されてるらしい。膝の軟骨を再生させたり、傷跡を目立たなくしたり。美容領域では特に、シワやたるみ、肌質の改善に使われることが多いみたい。従来の「足りないものを補う」っていう発想じゃなくて、「細胞が本来持ってる力を引き出す」っていう考え方だから、やればやるほど肌が依存するとか、やめたら一気に戻るとか、そういう怖さが少ないのも魅力だと思う。

結局のところ、何が自分に合うかなんて試してみないとわからない。ただ、もし「今までいろいろ試したけどピンとこなかった」って人がいるなら、細胞レベルで考えてみるのも悪くないんじゃないかな、とは思う。

組織名:合同会社ニクール / 役職名:代表社員 / 執筆者名:蘭義隆