誰にも気付かれずヒト幹細胞で若返り

ヒト幹細胞

元来、美容を目的とした施術を医療機関で受けるとなるといわゆる「プチ整形」といったものがイメージとして定着していました。

整形などの類は、施術による変化をすぐに見て取ることができるものです。一方ヒト幹細胞を使った再生医療は、効果の現れ方としては対照的であると言うことができるでしょう。

ヒト幹細胞による治療は受けてすぐ、劇的な見た目の変貌が期待される性質のものではありません。

ですが物理的に肌へ手を加えることも、肌質との相性が良いとは限らない薬品を用いることもありませんから安全面で心配する必要はないでしょう。

ヒト幹細胞の機能

ヒト幹細胞は、体内にあるいろいろな組織の機能を補います。

幹細胞自体には多種多様な細胞へ分化していく力がありますから、機能の衰えた細胞に代わって組織が維持されるよう役割を果たすわけです。

この「衰え」は、特に肌に関しては老化というかたちで外見へダイレクトに現われてしまいます。

乾燥、紫外線などといった外的な要因に加えてストレスなど多大な要素による影響を受けるのです。

個人差はありますが、老化した肌細胞は死んでしまい数も少なくなっていきます。そこで、ヒト幹細胞は同じはたらきを担うことが可能です。

アレルギーの心配がない!

抽出、培養される細胞は患者さん自身のものであるため薬品などが使用される場合のようにアレルギー反応が起こる懸念はそうありません。

肌に目立つ老化現象と言うと、たるみやしわなどが挙げられます。

培養された細胞が移植されることによって減少している肌細胞は補われ、肌が老化現象を生じない本来の状態へ少しずつ向かっていくのです。

負担がかからないようにじっくりと、ヒト幹細胞で肌を若返らせていくことができます。

状態は細胞の単位で数ヶ月間から数年間をかけて改善されていきますから、急な変化が目立って誰に気付かれるということもありません。

また治療としての位置付けも、たとえばたるみやしわといった個別の肌トラブルへ対応するとなると「対症療法」ですが幹細胞治療はまったく異なります。

ヒト幹細胞によるエイジングケアは、肌トラブルの起こる原因自体がなくなるようにするものです。その上で、時間とともに細胞が減少していくことには留意しておきましょう。

幹細胞治療を一度受ければ、永遠に問題がなくなるというわけではありません。

人間である限りどうしても老化は進んでいくものですから、年単位といったサイクルでは追加の治療が必要とされることになります。